コラム-YPLUS掲載-

内勤としての誇り = 匠 ｘ 玲王

老舗の名店「aoi」。その名店たる所以はスタープレイヤー の輝きのみならず、陰の立役者たちの活躍にあった。 普段はスポットライトを浴びることのない彼らの奮闘、 そして型に捕らわれない新時代の"内勤"の姿とは。 革新していく、元来の「内勤」というイメージを 今回は普段あまり注目されない「内勤」という仕事にフォーカスを当てていきたいと思います。

Q.お二人はどのようなところにやりがいや面白みを感じていますか？

匠：まず一つは、従業員からもお客様からも感謝されるところです。そして、従業員がホストを辞めて次のステップに移っていっても、その人生を僅かながらでもサポートできたと思えるところですね。
レオ：そうですね。夢を持たずに入店した従業員が、やる気を持って仕事に取り組めるようになり、結果に繋がっていく、という過程を見られるところにもやりがいを感じます。

匠：面白いところと言えば、やはり付け回しです。
レオ：僕もそう思います！

匠：席に着く前で緊張している従業員を和ませたり、接客が上手くいかないようであればアドバイスをしたり。「上手くいった！」と喜んでいるところを見ると、こちらも嬉しいですね。お客様だけでなく、従業員たちにも仕事に満足してもらいたいと思っているんです。最初は連絡先も聞けなかったような従業員が、堂々とお客様の隣に座れるようになっていくのを見るのは楽しいですよ。
レオ：少年野球の監督のような気持ちで、従業員たちのことを見守っています（笑）。

Q.監督のような気持ちになるとは意外でした（笑）。ホスト業界も日々変化していますが、お二人は現代の内勤とはどうあるべきだと思いますか？

レオ：野球にもいろいろな監督がいるように、内勤も型に捕らわれず個性を持って働くべきだと思っています。僕は内勤としてだけでなく、今月からプレイヤーとしても働き始め、店舗経営と接客の両方を学んでいるところです。aoiには内勤が店を出せるシステムがあるので、自分らしく働いた上で僕に付いてきてくれる従業員がいたら良いなと。内勤という概念をぶち壊したいですね。「内勤」という言葉自体がダサいので変えたいと思っていて、新しい呼び方を考えているところです。「プレイヤー」のように横文字にしたいですね（笑）。
匠：従来、内勤にはプレイヤーのサポート役というイメージがあると思うのですが、そのイメージに捕らわれずに、内勤こそもっとカッコよく前に出るべきだと思いますね。そして、ホストクラブの中では珍しいと思うのですが、これから紙の伝票を廃止して全部デジタル化しようと思っています。あんまり便利になりすぎると、僕たちの仕事がなくなってしまうのですが（笑）。その分、従業員と向き合う時間を増やせたら嬉しいですね。

Q.最後に、今後の目標を教えて下さい。

匠：この店をどんどん拡大させていくことです。そのために従業員たちの実力をもっと伸ばしていかなければならないですね。
レオ：店としての目標は、新店舗をどんどん出していくことです。個人的な目標は、内勤とプレイヤーを両立した上で、「カリスマ」と呼ばれるような存在になりたいですね。